牛乳製造工程
美味しい生乳が全ての牛乳・乳製品の始まり!
大切に育てられた乳牛は、約2年経つと子牛を産んで初めて牛乳が搾れるようになります。酪農家は命を育む牛乳を朝晩2回搾乳します。搾った牛乳はパイプラインを通って冷却装置のついたバルククーラータンクで5℃以下まで冷却され出荷されるまで保管されます。
酪農家のバルククーラーで冷却保存している牛乳を専用のタンクローリーで集めて工場まで輸送します。工場では受け入れる前に検査を実施します。
牛乳の風味、酸度、乳成分、比重、抗生物質、細菌数などの検査が行われ、全ての検査に合格したものだけが工場に受入れられます。
全ての検査が合格した生乳を、目に見えない細かい異物や塵埃を清浄機にて取り除きます。
清浄化された生乳はさらに冷却され、いったん貯乳タンクに集められて冷蔵保管されます。
牛乳の脂肪分の分離防止のために、圧力をかけて均質化処理を行います。
牛乳は栄養が豊富な食品なので、熱による殺菌が行われます。市販の牛乳の大部分が、120~150度の超高温殺菌をしているので、熱に弱いたんぱく質が変性し、牛乳の持つ栄養や風味が変わってしまいます。
殺菌された牛乳は充填されるまでの間、このタンクで冷却保管されます。
回収された牛乳びんを、先びん機で洗浄・殺菌を約30分かけて行います。輸送用の箱(クレート)も洗箱機にて洗浄を行います。
洗浄された牛乳びんに汚れや傷がないかなど、検びん者と検びん機による二重のチェックを行います。(人の目と機械の目のダブルチェックです)
洗浄済みのビンが充填機内へベルトコンベアーにて搬入され牛乳が充填されます。1時間に10,000本充填されます。
充填機内はHEPAフィルターを通過した清浄空気で常に満たされています。充填ノズルは24本あり、牛乳がいっぱい充填されると自動的に止まります。キャップもUV殺菌されて充填機内でキャップされます。
畳まれている紙パックを充填機にセットして充填機内で成型し牛乳を充填します。1時間に3,000本充填されます。
充填機内はHEPAフィルターを通過した清浄空気で常に満たされています。紙パックは牛乳が充填されたのちトップ部分を熱シールして密封します。
シュリンクフィルムにて包装されたビン牛乳が洗浄済みケースへ20本入れられます。
箱詰めされた製品が出荷されるまで、通年10℃以下での冷蔵庫で保管されます。
理化学検査・細菌検査を経て合格となった製品だけが出荷されます。
冷蔵トラックにて皆さんのお手元へ大切にお届けいたします。
命を育む生乳から美味しい牛乳・乳製品を製造することが私たちの使命です。